ハンガリーの食文化・食卓

発祥地はハンガリーじゃなくなってる?分厚い生地の中のクルミがクセになるポジョニキフリ!

ハンガリーはパンの宝庫です。

以前にカカオーシュチガキュルテーシュ・カラーチポガーチャなどを紹介しましたが、他にも個性的なパンはまだまだあります。

今回紹介するのは入手の難易度がやや高いポジョニキフリ(Pozsonyi kifli)です。

発祥地がハンガリーではなくなっているというのはどういうことなんでしょうかね?

詳しい事情は本編でどうぞ!

ポジョニキフリってどんなパン?

ポジョニキフリ

ポジョニキフリがどんなパンであるかを説明する前に「キフリ(Kifli)」が何であるのかを解説しなければなりません。

キフリとは三日月形をしたパンの総称で、主食として食べられるものから菓子パンの類まで幅広いです。

写真のポジョニキフリも三日月形(?)をしているわけですが、このパンは直訳すると「ポジョニのキフリ」となります。

さて、ポジョニですが第1次世界大戦後を境に別の名前で隣国の首都になっています。

そう、現スロバキアのブラチスラバです。

そんなポジョニキフリは「ブラチスラブスキー・ロジョク」(スロバキア語)であったり「ブラチスラバ・ロール」(英語)などの名前でも親しまれており、ブラチスラバ(旧ポジョニ)でも今でも名物となっています。

そんなポジョニキフリの分厚い生地の中にはクルミペーストであったり、ポピーシードのペーストなどが入っているのが定番です。

店によっては栗のペーストなどが入っていることもあります。

気になる味は?

ポジョニキフリの断面

ご覧ください。

分厚めの生地の中にはポピーシードのペーストが溢れんばかりに詰まっています。

店によって味に多少の変化があるとは思いますが、見た目のわりには甘さが控えめでとても美味しいです。

特に外側の分厚い生地は食べ応えがあって食感がとにかく楽しいです。

やや硬めの生地を突破したかと思えばそこに突然ソフトなペースト(個人的には栗が大好きです)がやってきてそのギャップもまた趣があります。

語彙力がないので後は百聞は一見に如かず、入手難易度はやや高いですがぜひ現地でご賞味ください!

どこで買える?

ブダペスト中央市場のポジョニキフリ

街中のパン屋さんにいってもポジョニキフリがあるところは超がつくほど少数派です。

私の経験上ではある場所を除いてポジョニキフリに巡り合えたことは一度もありません。

しかし、ブダペストの一角に確実に手に入る場所があります。

それがブダペスト中央市場(Nagycsarnok)です。

ブダペスト中央市場の構内にはいろんなところでポジョニキフリを売っているところがあるので、中央市場に行かれる際にはついでにいかがでしょうか。

発祥地ブラチスラバ(旧ポジョニ)でも食べてみた!

発祥地のブラチスラバでも名物になっているということで実際に食べに行きました!

ブラチスラバでもパン屋でポジョニキフリ(ブラチスラブスキー・ロジョク)を見つけるのは案外難しかったです。

入手難易度はブダペストのみならず発祥地であるブラチスラバにおいても同様にやや高いようです。

そんな中で今回お邪魔したのが....

中心部にあるブラチスラバンスカー・ペカーレン(ブラチスラバベーカリー)という老舗のパン屋さんです。

外見からは想像しづらいですが中に入ったら想像を上回る品揃えで、ポジョニキフリ(ブラチスラブスキー・ロジョク)以外にも豊富な種類の焼き立てのパンがびっしり並んでいました。

そしてポジョニキフリはクルミ味をいただきましたが、やはり美味しいの一言しか言えません(笑)。

次回は別のパンも食べてみたいな....。

ちなみにこのパン屋さんはテイクアウトのみなのでその点だけ留意してくださいね。

ブラチスラバでもブダペストでも親しまれるポジョニキフリ

ポジョニキフリ(ブラチスラブスキー・ロジョク)

今回はパン屋での入手難易度がやや高いポジョニキフリ(ブラチスラブスキー・ロジョク、ブラチスラバロール)について紹介しました。

発祥地は今ではハンガリーではなくなっているとは言え、ブラチスラバでも引き続き名物として親しまれており、ハンガリーとスロバキアの縁ともいえそうな何かを感じずにはいられません。

機会があればハンガリーとスロバキアの両国でポジョニキフリ(ブラチスラブスキー・ロジョク)を食べ比べする旅をするのも面白いかもしれませんね。

それと余談ですが、ハンガリー行くときはトランジットオプションも使えるグローバルwifiを使ってます。詳しくは下記リンクからどうぞ↓↓

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