ハンガリーの国民的パンは以前に紹介したカカオーシュチガ以外にもたくさんあります。
今回は色々あるハンガリーの国民的パンの中からポガーチャ(Pogácsa)について紹介していきます。
この国民的パンには実はハンガリーが辿ってきた波乱万丈な歴史が詰まっています。
ポガーチャって何?
ポガーチャはマフィンみたいな形をしているハンガリーの国民的パンで、カッテージチーズを主材料としています。
パンとは言っても英語圏ではビスケットとして表現されることもあります。
材料と作り方がシンプルなこともあって各家庭で作られていることが多いです。
大きさや食感も各家庭ごとにまちまちで、大きくしっとりなものから小ぶりのサクサクのものまであります。
そんなポガーチャですが、ハンガリーの辿った波乱万丈な歴史も詰まっています。
一体どういうことなのか、次のセクションで見ていきましょう。
オスマン帝国による統治とポアーチャとポガーチャ
ハンガリーは長年に渡るオスマン帝国との戦争に敗れた末に16世紀から17世紀にかけてオスマン帝国の統治下に入ることとなりました。
このオスマン統治時代に温泉文化が花開いたわけですが、オスマン帝国からもたらされたのは温泉文化だけにとどまりません。
例えばリンゴはハンガリー語でアルマ(Álma)ですが、これはトルコ語のエルマ(Elma)に由来しています。
そして同じ時期にトルコ語でポアーチャ(Poğaça)と呼ばれていたパンがポガーチャへと名を変えてハンガリーに伝来しました。
ただ、ポアーチャとポガーチャは微妙に異なるパンになっており、トルコのポアーチャは全体的に写真のように大ぶりで真ん丸或いは楕円形に近い形状をしており、ふんわりしっとりとした食感が特徴です。
対するハンガリーのポガーチャはサイズも形も食感も変幻自在です。
いずれにせよ、どちらも美味しいパンなのでトルコとハンガリーの両国に行かれることがあればぜひ食べ比べしてみてはいかがでしょうか?
ポガーチャはどこで食べれる?
ハンガリーへお越しになるからにはポガーチャを食べさせずに帰すわけにはいきません(笑)。
幸いにもポガーチャは一般的には家庭で作られることが多いとはいえ、買える場所も山ほどあります。
パン屋はもちろんのこと、ケーキ屋(Cukrázda)でもポガーチャが売られているほどです。
また、主要なスーパーマーケットのパンコーナーでもポガーチャは置いてあります。
個人的にはケーキ屋さんのポガーチャがびっくりするくらい美味しかったです。
筆者が推しのケーキ屋についてはリンクを張りますので参考までにどうぞ♪
個人的に推しのソンメール・ツクラーズダのサイトはこちらから!
作り方も簡単です。作り方の詳細についてはこちらのリンクからぞうぞ!
ハンガリーに来たらポガーチャをつまもう!
いかがでしたでしょうか?
今回はハンガリーの国民的パンの一角を占めるポガーチャについて紹介しました。
ハンガリーの国民的パンとは言え、オスマン統治時代にトルコのポアーチャが原型となってできたというのは意外だったのではないでしょうか。
ハンガリーへお越しになる際にはそんなポガーチャを歴史を味わいながらつまんでみてはいかがでしょうか?