長らくハンガリーに通う中でどうしても乗り方が分からないままだった交通機関がありました。
それはブダペスト市民でさえ乗り方に戸惑う人が少なくないほどで、一見するとブダペスト観光には無縁な交通機関に思われるかもしれません。
しかし、ドナウ川沿いのリゾート的な存在であるセンテンドレ島や二重帝国時代の宮殿が残るゲデレーへ行くとなるとこの交通機関が必要になります。
その交通機関とは何か、そう、今回紹介するブダペスト郊外電車(HÉV)です!
それでは本編どうぞ!
ブダペスト郊外電車(HÉV)とは?

ブダペスト郊外電車は中心部から郊外を結ぶ鉄道で、HÉVと呼ばれています。
ブダペスト郊外電車は下記の通り5路線あります。
- H5センテンドレ線:バッチャーニ広場(Battyhányi tér)~センテンドレ(Szentendre)
- H6ラーツケヴェ線:ヴァーゴーヒード(Vágóhíd)~ラーツケヴェ(Ráckeve)
- H7チェペル線:ボラーロシ広場(Boráros tér)~チェペル(Cseper)
- H8・H9ゲデレー線:エルシ・ヴェゼル広場(Örs vezer tere)~ゲデレー(Gödöllő)/途中で分岐してチェメル(Csömör)
上記の5路線の内、観光で使えるのはH5センテンドレ線とH8ゲデレー線の2つです。
さてこの路線、ブダペストのバスやメトロとは運賃や乗り方が違うんです。
どういうことなのか、次項で見ていきましょう。
まずはブダペスト郊外電車の切符の買い方から!
ブダペスト郊外電車の運賃体系を見る前にまずはブダペスト市民でさえ分からない人が続出する切符の買い方から見ていきましょう。
まずはブダペストのメトロ・バス・路面電車の共通乗車券を売っている紫色の券売機を見つけましょう。

英語に変えたら...HÉVの文字が見えませんね。
ここは「View all products(その他)」をタップしましょう。
言語設定についてはこちらのリンクからご確認ください。

「View all products」をタップすると右上にHのマークがある「Suburban railway tickets」が表示されているのが見えます。
これがお目当てのブダペスト郊外電車なので、そこをタップしましょう。

さて、画面にはブダペスト郊外電車の路線が表示されてきました。
写真にはH7チェペル線が表示されていますが、各路線発着駅の券売機では基本的に表示されます。
この画面で乗りたい路線をタップしましょう。

続いて表示されるのは「Full price(普通運賃)」と「50% discount」です。
基本的に普通運賃での利用になるので「Full price」をタップします。

「Please select departure station」と表示されるので、画面の中から乗車駅を選びましょう。

続いて「Please select destination」と表示されるので、降車駅を画面の中から選びます。
なお、画面の中で緑色になっているのは乗車駅です。

緑色が乗車駅、水色が降車駅です。
これで問題がなければ右下の「Confirm」をタップします。

続いて乗車日程が表示されます。
左から順に「Today(本日中)」「Tomorrow(明日)」「Other date(その他の日)」と表示されているので、乗車日に合わせて選びましょう。
今回は「本日中」に乗るとして「Today」をタップします。

お待たせしました、ここで運賃が表示されます。
今回は15㎞圏内だったので450フォリントになっています。
確認したら右下の「Pay」をタップし、支払いましょう。
券売機によってはカード払いのみになっている場合もあるので要注意です。
ブダペスト郊外電車の運賃体系は?

ブダペスト郊外電車の買い方はこれで分かりましたが、運賃体系はメトロやバス、路面電車とは異なる点にも注意が必要です。
ブダペスト郊外電車の運賃体系は距離制になっており、運賃体系は下記のようになっています。
- ~10km:400フォリント
- 10~15㎞:450フォリント
- 15~20㎞:500フォリント
- 20~25㎞:550フォリント
- 25~30㎞以上:600フォリント
HÉVの詳細については公式サイトからどうぞ。
ブダペスト郊外電車に乗ってセンテンドレなどへ行こう!

今回はブダペスト市民でも乗り方が分からない人が続出するブダペスト郊外電車の乗り方、運賃体系について紹介してきました。
ポイントは券売機で「View all products」をタップすることです。
そうすればブダペスト郊外電車が表示されるので、そこから乗車券を購入しましょう。
ここまで分かればセンテンドレやゲデレー宮殿へのアクセスも便利になるので、その際に利用してはいかがでしょうか。