ハンガリーは欧州の台所だと筆者が勝手に思っているくらい、多様な食材と食文化を誇る国です。
そんなハンガリーの中で実は国宝認定された食材(?)があります。
それこそまさに今回紹介するマンガリッツァ豚(Mangalica)なのです。
見た目に驚かないでください、想像を上回りますよ(笑)。
マンガリッツァ豚ってどんな豚?
マンガリッツァ豚、まぁハンガリー語発音に忠実に倣うならマンガリツァの方が的確な気がしますがそれはさておき。
写真を見てお気づきの方が殆どかと思いますが、この豚はもはや猪なのではないかというくらい毛深いです。
否、猪を通り越して羊くらい毛深いです。
家畜化された豚の中でマンガリッツァ豚ほど毛深い豚はいないのではないでしょうか。
豚は品種改良を通じて様々な品種に分かれていったわけですが、マンガリッツァ豚については19世紀ごろに品種改良を経て誕生しました。
しかし20世紀に入ってから養豚頭数が急減し、90年代にはなんと家畜でありながら「絶滅危惧」に追い込まれました。
幸いにもその後は国を挙げて保護策が打ち出され、現在では5万頭ものマンガリッツァ豚が育てられています。
他の豚とどう違うの?
他の豚と比べて超がつくほど毛深いことは先ほど申し上げた通りですが、他の豚と異なる点は他にもあります。
豚は一般的に放牧を伴うことは殆どありません。
しかし、マンガリッツァ豚については猪の性質を半ば殆ど残しているようなもので、他の豚よりも行動的です。
そのため、マンガリッツァ豚は豚小屋を備えつつ日中は外の広い敷地内でなるべく開放的に過ごさせます。
中には近くの森に放牧してドングリやその他木の実などを食べさせる養豚家もいるのだとか。
味は後程改めて解説するとして、最後に。
マンガリッツァ豚はデカいです(笑)。
気になるお味は?
マンガリッツァ豚の味はとにかく濃厚です。
ドングリや木の実などを多く食べさせていることもあってか若干ナッツのような香ばしい香りもします。
写真は燻製してハムにしたものですが、燻製していない肉でも牛肉を連想させるほど赤いです。
また、脂の乗りときたらもう言葉がありません!
参考までにブダペストでマンガリッツァ豚を本気で美味しく召し上がれるレストランの3トップを独断と偏見で紹介します。
実はマンガリッツァ豚は日本でも食べれる?
読者の皆さん、朗報です!
ハンガリーの国宝マンガリッツァ豚は日本でも食べられます!
日本で唯一マンガリッツァ豚を育てているところが北海道の十勝地方にあります。
帯広市からほど近い十勝ヒルズにあるGarden Cafe Niwakaraでマンガリッツァ豚を使った料理を堪能できます。
また、マンガリッツァ豚の肉も十勝ロイヤルマンガリッツァのオンラインショップから購入できます。
この機会にマンガリッツァ豚のしゃぶしゃぶなど、日本ならではの方法で味わってみるのもいいですね。
ハンガリーに来たら国宝マンガリッツァ豚を食べよう!
今回はハンガリーが誇る食べれる国宝マンガリッツァ豚について紹介しました。
他の豚では考えられないような見た目、育て方、味わいなど、衝撃だったのではないでしょうか。
ハンガリーにお越しになったらぜひそんな食べれる国宝を味わっていただきたいです。
また、北海道でも十勝で食べれますので、北海道旅行の際にもいかがでしょうか?