ハンガリー観光

ブダペストからサクッと日帰り旅行!ハンガリー8番目の都市ケチュケメート!

ハンガリーに行くとき、筆者は所用でいつも地方部へ出るのですが、中でもとりわけ頻繁に訪れているのがケチュケメートです。

今回はブダペストから気軽に日帰りで行ける距離にあるケチュケメートに何があるのか、紹介していこうと思います。

書きながら言うのもなんですが、実のところ筆者が素通りしたまま気が付かなかった名所もあり、猛省しております(汗)。

ケチケメートはどこにある?

ブダペストから南へ約90㎞程度離れたところにケチュケメートは位置しています。

アクセスは後程詳しく紹介しますが、ブダペストからは1時間少々しかかからないので、ブダペストからの日帰り旅行にはうってつけのロケーションと言えるでしょう。

東京駅からだと東海道線で真鶴や湯河原に行くような距離感ですね。

加えて、首都ブダペストとハンガリーを代表する学研都市の1つであるセゲドとのほぼほぼ中間地点にあるとともに、国道も東西南北に伸びており、交通の要衝という絶妙なポジションを持っています。

ケチュケメートといえば市庁舎(Városház)の個性的な鐘の音色♪

ケチケメート市庁舎
ケチュケメート市庁舎(2016年撮影)

見た目は教会にしか見えませんが、あれは立派な市庁舎(Városház)です。

ケチュケメートに限った話ではありませんが、欧州の主要な街で見る市庁舎はどこも立派なものが多いように思います。

なお、ケチュケメート市庁舎については実際に教会も併設されている市庁舎になっています。

外観の美しさだけでも見ごたえがあるのですが、魅力はそこだけにとどまりません。

他にどんな魅力があるのか、それは正午に耳をすませば分かります。

そう!他ではなかなか耳にできないような極めて個性的な鐘の音が鳴り響きます!

少なくともブダペストにいてはケチュケメート市庁舎のような個性的で美しい鐘の音色は聞けませんので、これを聞くだけでもケチュケメートに行くというのも全然アリだと思います(笑)。

なお、ケチュケメートにいたときの筆者はいつもこれを聞いてから昼ご飯を食べに滞在先に急ぎ足で戻ったものです。

市庁舎の場所についてはこちらから確認できますよ。



ケチュケメート大聖堂は中身が凄い!

ケチュケメート大聖堂

写真で気が付いた方もいるかと思いますが、ケチュケメート市庁舎の隣にはケチュケメート大聖堂(Kecskeméti Nagytemplom)があります。

外観はハンガリーでよく見かける白と黄色を基調とした教会ですが、実際に中に入ってみると中身は豪華絢爛、天井を見上げれば一面に美しい天井画がびっしり描かれていて開いた口がふさがりません。

教会への入場に特に費用はかかりませんが、ミサが行われているときは基本的に信者以外は入れませんので注意してください。

教会の中の写真は......すみません、撮ってなかったです.....。本当にごめんなさい...。

ちなみにですが、大聖堂の前には各都市への道標があります。

ケチュケメート大聖堂前の道標

この道標をよく見ると、アラド(Arad)ブラッショー(Brassó、現ブラショフ)など、ハンガリー国外の都市も入っています。

これは第1次世界大戦後の戦後処理で分割されるまでこれらの都市がハンガリーに属していたときの名残がここで垣間見えます。

アールヌーボー建築も見れる!ツィフラ・パロタ

"出典元:Photo 165491333 © Skovalsky | Dreamstime.com"

恥ずかしながら観光名所とも知らず妙に奇抜な建物があるなと思いながら素通りしていたこの建物、なんとあのアールヌーボー建築のひとつでした!

アールヌーボーとは短い言葉でまとめれば19世紀末から20世紀初頭にかけて欧州で広がった曲線や花などの模様、装飾を多用した芸術運動になります。

写真のツィフラ・パロタ(Cifra Palota)も1902年から1903年にかけて建てられた、いわばアールヌーボーの最盛期にできたものになります。

なお、ツィフラ・パロタの中には博物館が入っており実際に中に入ることもできるそうです。

次回行くときは筆者も忘れずに中に入ってみようと思います。

場所についてはこちらから確認できますよ。

ケチュケメートの市場で庶民の日常を味わおう!

ケチュケメートの市場

もしケチュケメートに午前中に到着することがあれば市場(ピアツ、Piac)に立ち寄るのもおすすめです。

そこでは観光地では見られない、庶民の何気ない日常が色とりどりの食材などと共にみられます。

自炊されているということであればここでついでに食材を買ってしまうのもアリでしょう。

ちなみに筆者はいつも市場に行くついでに、隣接するランゴシュスタンドでラーンゴシュという揚げパンのようなものを買い物途中のおやつとして食べたり、パンスタンドでおやつのパンを買ったりというルーティーンがあります。

場所についてはこちらから確認できます。

ケチュケメートへのアクセス

ケチュケメート駅

ブダペストからケチュケメートへのアクセスは3通りあります。

鉄道では中心部にあるブダペスト西駅(Nyugati Pályaudvár)からインターシティ電車で1時間程度です。

バスについては経路によって2通りに分かれます。

いずれもネープリゲットバスターミナルから出発しますが、高速道路を経由するオロシュハーザ行きで1時間半程度、高速道路は使わずにケチュケメートが終点になるバスで2時間を要します。

ケチュケメート駅とバスターミナルは隣接しているので、ブダペストからのアクセス性については中心部からそのままアクセスできる鉄道の方が無難です。

下記に比較表をつけますので、参考になれば幸いです。

運賃(現地通貨)発着地所要時間参考URL
鉄道(2等指定席)※3190フォリントブダペスト西駅1時間20分MÁV
鉄道(自由席)2200フォリントブダペスト西駅1時間20分MÁV
バス(高速経由、オンライン価格)1739フォリントネープリゲットバスターミナル1時間10分Volánbusz
バス(高速を経由しない、オンライン価格)1569フォリントネープリゲットバスターミナル2時間Volánbusz
※鉄道2等指定席についてはオンライン価格で2399フォリントまで割引が適用されます。

ハンガリーではユーロではなくフォリントを使います。1円あたり2.3フォリントです。

ブダペストからさくっと日帰り旅行するならケチュケメートへ!

ケチュケメート市内

ブダペストからたったの1時間少々しかかからないケチュケメートを紹介しました。

筆者はケチュケメートにはよく用事があるので頻繁に行きますが、やはり市庁舎の鐘の音色を聞くといつも「ケチュケメートに戻ってきたんだなぁ」と実感させられるものです。

そんなケチュケメートの独特な音色を聞きに、ぜひブダペストからサクッと日帰りで寄られてはいかがでしょうか?




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