ハンガリーの食文化

ハンガリーのスープのお供のミニチュアな麺!チガテースタ(Csigatészta)!

以前ハンガリーの主食事情について紹介しましたが、その中で名前の分からなかった麺がありました。

色々調べたところ、なんと現物が手に入りました!

名前はチガテースタでした!

今回はそんなハンガリーのスープのお供、チガテースタ(Csigatészta)について紹介していきます!

チガテースタ(Csigatészta)って何?

チガテースタは大きさがメダカより一回り小さい程度の大きさの卵麺です。

チガ(Csiga)は巻貝、テースタ(Tészta)は麺をそれぞれ意味しています。

これを踏まえた上で改めてチガテースタをよく見てみましょう。

麺のひとつひとつが細長い巻貝のように見えませんか?

そんなチガテースタですが、1700年代頃にはハンガリーの食卓にあがっていたことが確認されています。

チガテースタは以来今日に至るまでの約300年、ハンガリーの食卓を彩っているのですね。

チガテースタ(Csigatészta)の調理!気になる味は?

ハンガリーが誇るミニチュアな麺、チガテースタですが、気になる味はいかがでしょうか。

チガテースタの調理方法と共に見ていきましょう。

サイズの割に長い茹で時間

ひとつひとつのサイズが3㎝程度なのですぐに茹で上がるだろうと思ったらそれがそうでもないんです。

5分経ったところで一度味見をしてみたら想像以上に硬かったです。

メダカより一回り小さいサイズだというのに侮れません。

結論から申しあげると、チガテースタの茹で時間は最低10分は必要です。

スパゲッティでも麺の太い種類であれば10分かかるものもあるとは言え、このミニチュアサイズでこの茹で時間の長さに筆者は衝撃をかくせませんでした。

しかしこの麺、茹で上がった後には癖になる食感が待っています。

スープ料理に使うことが多い

チガテースタは基本的にスープに入れて食べることが多いです。

スープに入れるとは言ってもスープをチガテースタにかけるのではなく、茹で上がったチガテースタをスープの中で具材と一緒にさらに煮込みながら調理するのが一般的です。

ちなみに筆者の場合はホウレンソウとパプリカのクリームスープ(上の写真)を作った際にチガテースタを入れました。

写真ではパプリカ特有の赤が殆ど出ていませんが確かに使いました。

手間を省くためにスープの中でチガテースタを茹でてしまえばいいのではという声も聞こえてきそうですが、それは禁句です(笑)。

チガテースタの味は?

チガテースタの食感や味というのは本当に独特としか言いようがありません。

麺の食感がエビほどではないにしろ、プリプリなのです。

この食感がクセになってスプーンがなかなか止まりません。

味についてはサイズは小さけれど味はやや濃厚な、卵の風味を感じるような味わいです。

濃厚な味わいにプリプリ食感ですから一度食べだしたらなかなか止まれません。

チガテースタ(Csigatészta)はどこで買えるの?

チガテースタはスーパーに行けば基本的にどこでも売ってます。

パスタのコーナーにチガテースタが隠れていることが多いのでよく探してみましょう。

料理が趣味という方であればお土産にも良さそうですね。

ちなみに、チガテースタを扱っているかまでは分かりませんが、日本にもハンガリー食品を取り扱っているコツカマチカという店がありますので参考までに紹介します。

プリプリ食感と濃厚な味わいのチガテースタ!

今回はサイズの割に茹で時間が長いチガテースタについて紹介してきました。

プリプリ食感に濃厚な味わいの美味しいものがスープに入っているとなればスプーンが止まる理由はありません。

レストランでもスープメニューをよく見ると時折麺入りスープが入っていることがありますが、運が良ければチガテースタ入りのスープなことがあります。

チガテースタに留まらず、ハンガリーは個性豊かな食材の宝庫です。

ぜひ、ハンガリーでお腹いっぱいになる旅をしてみませんか?

-ハンガリーの食文化
-, ,