ハンガリー観光

ブダペストで筆者のお気に入りの温泉はここ!ヴェリ・ベイ(Veli Bej)温泉を紹介!

これまで当ブログではいきなりブダペストをすっ飛ばしてバラトン湖をメインに攻略していましたが、ハンガリーの温泉を満喫しなければハンガリーの魅力を味わえたとはいえないのも事実なのです。

そんなハンガリーの中でも首都でありながら温泉都市でもあるブダペストで、数ある温泉の中でも筆者のお気に入りなヴェリ・ベイ(Veli Bej)温泉を紹介していきます!

実はブダペスト最古の温泉の1つ!?ヴェリ・ベイ(Veli Bej)温泉の歴史

再建されたヴェリ・ベイ温泉

キリスト教圏にありながら温泉文化のあるハンガリーは極めて特殊な例だと言えるでしょう。

例えばマリーアントワネットの時代のフランスではそもそも入浴するという概念がなく、そのために香水が開発されたという経緯があるほどです。

なぜハンガリーに温泉文化が根付いたのか、その答えはずばりヴェリ・ベイ(Veli Bej)温泉にありました。

ハンガリーの温泉文化はオスマン統治下で本格化した

ヴェリ・ベイという名前でお気づきの勘のいい読者様もいらっしゃるかと思いますが、この名前はそもそもハンガリー語ではなくトルコ語の名称です。

トルコに行かれた方ならご存知かと思いますが、トルコではハマームと呼ばれる入浴文化が盛んで、日本で温泉旅行があるようにトルコでもハマーム旅行があると言われるほどです。

それはオスマン帝国時代においても例外ではありませんでした。

そして、ハンガリーも16世紀から17世紀にかけてオスマン帝国の統治下にありました

その際にハンガリーの豊富な温泉が注目され、ハマーム文化が持ち込まれてハンガリーの温泉文化が本格化するに至ったのです。

ヴェリ・ベイ温泉はブダペスト最古の温泉の1つ

オスマン帝国の統治下に入ると同時に温泉事業が本格化したハンガリーですが、とりわけブダペストでは精力的に事業が展開されました。

ブダペストの温泉事業の最初期にできたのがドナウ川西岸のブダ地区にあるヴェリ・ベイ温泉です。

オスマン統治下で他にも複数の温泉施設が建てられましたが、現在まで残っているオスマン時代にできた温泉はヴェリ・ベイ温泉以外ではルダシュ温泉、キラーイ温泉のみです。

ヴェリ・ベイ温泉はオスマン帝国の撤退後、一度は荒廃しましたが、2011年までに再建され、現在に至っています。

ヴェリ・ベイ温泉のお気に入りポイントを紹介!

ヴェリ・ベイ温泉
ヴェリ・ベイ温泉のドームの外観

ここからはなぜ筆者がブダペストの数ある温泉の中でもヴェリ・ベイ温泉を気に入っているのかについて紹介していきます。

つまるところ、お気に入りポイントは3点に大きく絞られると思っています。

落ち着いた雰囲気で寛げる

いきなり何をあいまいなことをと思われるかもしれませんが、事実としてセーチェーニ温泉などと比べるととても落ち着いた雰囲気になっているのがヴェリ・ベイ温泉のポイントです。

メインの浴場は再建されたトルコ式のドーム状建築の中にあり、暗すぎず明るすぎない光加減で今にもうたた寝してしまいそうです。

(なお、ドームの中がとても美しいのですが施設内撮影禁止につき、当ブログで掲載できないことを何卒お許しください。

そして何よりセーチェーニ温泉ほどごった返すことがなく、どちらかというと地元民の利用が多いため、日本の銭湯のようなゆったりのんびりした時間を味わえます。

なお、筆者個人としては15:00~18:00の時間帯が昼下がりならではののんびりした感じで好きですが、次回は朝も入ってみたいですね。

日本人も唸る湯加減とサウナ

メインの温泉はドーム内にあります。

温度計がなかったので南九州の温泉で多少バグがかかっている筆者の体内温度計に頼ることになりましたが、どんなに低く見積もっても40度近くはあるように思えました。

水着を着ている状態ですので、ブダペストの温泉にしては比較的に水温が高い方だと思います。

また、ドーム外には蒸し風呂が2つ(片方は50度、もう片方は80度?)、遠赤外線サウナが2つ(片方は50度、もう片方は90度?)それぞれあります。

そこで汗を垂らした後に(むろんまずはサウナや蒸し風呂に隣接したシャワーで汗を流しますが)入るドーム内の温泉の湯加減は控えめに言って最高です。

ブダペストの温泉にしてはリーズナブルな価格!

ブダペストの温泉の中では類を見ないくらいリーズナブルな価格なのではないかと思っています。

例えばセーチェーニ温泉はナイトパーティー等を除いたベーシック価格でも1万フォリントを軽く超えます。

他方でヴェリ・ベイ温泉は基本料金(3時間利用)が5000フォリントなので、仮に6時間立て続けに利用してようやく1万フォリントを超えるイメージでしょうか。

3時間料金とは言え、この値段で温泉はもちろんのこと、サウナも梯子できるわけですから大変お得な価格なのではないでしょうか。

ヴェリ・ベイ温泉を利用するときの注意点

基本情報をまとめる前に、注意点を4点まとめたいと思います。

すぐに終わりますので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

入浴時は水着着用!

ヴェリ・ベイ温泉に限らず、ハンガリーの全ての温泉に言えることですが、水着は絶対着用です!

ただし、水泳帽の着用については任意ですので必ずしも必要はありません。

施設内のスリッパも持っていこう!

床が大理石で出来ているので濡れた素足だととにかく滑ります。

安全のため、施設内用のビーチスリッパなど持参して履いていくことをおすすめします。

水筒があるとさらに便利!

ヴェリ・ベイ温泉の温泉水は実は飲用も可能な温泉水になっています。

飲用専用の蛇口が施設内にいくつかあるので、そこで水筒に入れておけばいつでも水分補給ができておすすめです。

地元民が2Lペットボトルを持参している光景が見られるのもつまりはそういうことなのです。

ロッカーの使い方にも慣れておこう

ここのロッカールーム自体は男女では分かれていません。

日本の感覚ではロッカールームは男女で分かれていて、ロッカーの前で着替えれますが、ここはそうではありません。

ロッカールームが男女で分かれていないかわりに個室のようなスペースがいくつかあり、そこでロックをかけて着替えることになります。

ヴェリ・ベイ温泉のアクセス、基本情報

ブダペスト市電

ヴェリ・ベイ温泉の基本情報について、アクセスから営業時間、料金等についてまとめます。

参考になれば幸いです。

アクセス

ブダペスト西駅方面からはブダペスト市電4、6号線のセール・カルマーン・テール行でマルギット橋を渡り切ったところにある電停(Margit híd, budai hídfő H)から徒歩8分です。(詳細な経路はこちらから)

ブダペスト南駅方面からの場合、市電17号線のウィーン通方面行(Bécsi utca)に乗車してコミャディ・ベーラ通り電停(Komjádi Béla utca)で下車し、徒歩3分です。(詳細な経路はこちらから)

なお、温泉が病院の敷地内にある関係で温泉の受付が病院内にあります。

たとえ目の前に病院が表れても間違いではないのでご安心ください。

基本情報

  • 営業時間:15:00~21:00(土日のみ9:00~12:00も追加で営業)
  • 基本料金:5000フォリント(3時間あたり)
  • 金~日曜日料金:5500フォリント(3時間あたり)
  • レンタルタオル:2000フォリント(午前中のみ1300フォリント)
  • 支払い方法:クレジット可、ただしレンタルタオルのみ現金払い
  • 公式サイト:Irgalmasok Veli bej Fürdője (irgalmasrend.hu)

ブダペストでのんびり温泉を楽しむならヴェリ・ベイ温泉!

ヴェリ・ベイ温泉

今回はオスマン帝国統治に端を発するブダペスト最古の温泉、ヴェリ・ベイ温泉について紹介しました。

歴史の長さはもちろんのことですが、地元民たちが2Lペットボトルを片手に寛いでいる、そんなのんびりとした雰囲気を味わえるこの温泉が筆者は大好きです。

また、ブダペストの温泉としては穴場スポットになりますので人混みを気にすることなくゆったりサウナを梯子しながら温泉を満喫できるのも素敵なポイントです。

ブダペストの街歩きに疲れたらぜひ、ヴェリ・ベイ温泉で寛ぎの時間を満喫してみてはいかがでしょうか。

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